10月5・6日(土・日)
参加世帯:25世帯
参加者数:65名
秋晴れの爽やかな空の下、
学校に泊まろう!震災時避難所訓練2019
が開催されました!
開所式の様子

2日間、様々なプログラムを通して災害時に生き抜く力を身につけていきます!
支援物資搬入(協力:飯田工務店さま)
飯田工務店さんが支援物資のダンボール・水・お茶を届けてくださり、参加者全員で運び出しました。この支援物資を使って2日間生活していきます。
【プログラム1 救急救命講習】(協力:粕屋南部消防署さま)
AEDを使った救命救急講習会
粕屋南部消防署より3名の消防士の方に来ていただき救急救命講習を行いました。
救急車が到着するまでの1分1秒が救急患者の生命に係ります。この大切な時間に大切な命を救う為、正しい応急手当の知識と技術を身につけました。
【プログラム2実践演習】(協賛: )
水消火器と煙テントを体験しよう!
●水消火器
普段ではピンを抜く事もしない消火器ですが、演習用の水消火器を使って、
実際にピンを抜き、ホースを構えて狙う、噴射までを的当て形式で体験しました
●煙テント
片手はハンカチで口を鼻をしっかり覆って、いざテントの中へ!
モクモクと煙が充満した部屋の中は、視界がほぼありません・・・・。
もう片方の手で前を探りながら、姿勢を落としてゆっくり出口へ進みます。
本当の火災現場だったら、もっと煙が黒くて、くさくて、熱くて・・・と考えると、恐怖でしかありません。実際に遭遇しないことを祈るばかりですが、火災現場がどれだけ視界がないのか、身をもって体験することができました。
何度もテントに入って行く子もいれば、「こんな思い二度としたくない!」と言う子まで。
実際の火災現場はこんなもんじゃないそうですが・・・火災も災害も、本当に遭遇しないことが何よりですね。
【プログラム3】
制作ワーキング 段ボール・新聞紙
制作ワーキングでは段ボールを使っての簡易トイレの紹介があり、みんなでパーテションを実際に作ってみました。このパーテションは実際に就寝時に使います。
新聞紙の制作では、新聞紙を使ったお皿の制作!このお皿は夕食・朝食時に実際に使います。
【プログラム4 夕食 サバイバル調理】(薪の提供:(株)マルミ吉住組 さま)
ポリ袋調理・炊き出し(豚汁・アルファ米)
ポリ袋調理は、ごはんとカレーを作りました。
材料と水を入れてモミモミして袋のまま20分釜で湯煎すると簡単に調理することができることを体験しました。この日の炊き出しは、炊き出し王道の豚汁とごはん。
ポリ袋ごはんと、アルファ米を食べ比べしましたよ!
【プログラム5 アトラクション】
夜の学校探検!ポイントラリー
ドキドキわくわく!班ごとに夜の学校探検しながら教室で出されるミッションをクリアしてポイントを集めます!集めたポイントは閉所式で結果発表と表彰がありますよ。
新聞紙を使ったスリッパを作って履いて、いざ出発!!!
●ミッション1 防災クイズ
防災についてのクイズに答えて回答用紙に記入します!
全問正解目指してファイト!!!
わかっているようで、わかっていないことが何か、みんなで考えました。
●ミッション2 防災かるた
防災についてかるたをしながら学びます。
ハイッ!!と札を取ったら、札についての説明を係のお母さんが読み上げます。
制限時間内に取った札の数でポイントがもらえるから、
「早く!早く!説明いらん!」
「早く!早く!言って止めよる時間がもったいないやろー!!!」
「えーーー!!!でも早くしてーーー!!」
「もう!!!黙ってーーー!」
って・・・やり取り自体が時間のロスですが(笑)微笑ましかったです。
●ミッション3 応急処置
その場に包帯や三角巾がなくても身近にあるもので代用して応急処置ができることを学びます。
そこには実際に使えるであろう想定したものに加え、トラップも並べてあります。
「これ使えるっちゃない?!」
「えーーーー!違くない??」
「あ!!!これやん!これ使えるやん!!!」
あーでもない、こうでもない、トラップのつもりで置いていた物まで、立派に応急処置の道具として使えてしまう子どもの想像力の豊かさに逆に感心する場面もありました。
●ミッション4 救命救急
昼間に講習を受けた救命救急のおさらいです。
・AEDを実践する人
・119番に電話をする人
・AEDを取りに行く人
にわかれて救急救命を実践しました。
救急車の電話番号は何番かな??と聞くと
「110番!」「そりゃ警察来ちゃうよ!」
「19番!」 「んん〜〜〜。。。おしい!!!」
そんなやり取りもあり、各ご家庭でも110番・119番・171番の確認をお願いしたいと思いました。
●ミッション5 工作
ここでは、身近にあるもので災害時にあると助かるものを作ります。
今年は簡易クッションを作りました。
大きめのビニール袋と新聞紙を使って作るクッションは、硬い体育館に座るときや、上にタオルをかぶせれば寝るときの枕の代用にぴったりですね!
クシャクシャに新聞紙を丸める子ども達はなんだか楽しそうでした♪
●番外編ミッション 危険箇所発見
各教室を回る途中の廊下や階段には危険箇所を設置しました。
・壁の亀裂
・火災発生
・崩れそうなブロック塀
・瓦礫の散乱
この危険箇所を見つけることも
ポイントになります。
就寝準備
アトラクションが終わったあとは、就寝準備
お昼に作ったパーテションを使って各世帯ごとに仕切り、プライバシー空間を作りました。
炊き出しのおにぎりを食べたり、水分補給したり、歯磨き・洗顔したり・・・
各自就寝準備を整えて消灯就寝。
シーーーーンとした中でも、響く足音・咳・イビキ・外の車の音・・・
自宅の寝室とは違い、たくさんの音が耳に入ってきます。実際の避難所で、もっとたくさんの世帯が避難していれば、もっともっとたくさんの音が入ってくるのでしょうね。
寝付けないなぁ〜・・・。とゴロゴロ・・・、気づけば朝でした(笑)
***2日目***
起床・ラジオ体操
6時半起床して、パーテションを片付け、
みんなでラジオ体操をして身体と頭を起こしました。
スッキリと目覚めて2日目の活動を開始!

【プログラム6 朝食 サバイバル調理】
ポリ袋調理・牛乳パック調理・缶パン試食
朝食にはホットドッグと、蒸しパンケーキを作りました。
・ホットドッグはアルミホイルに包んだホットドッグを牛乳パックに入れて点火することで美味しく温かいホットドッグが作れます。
・蒸しパンケーキはホットケーキミックスと牛乳をポリ袋に入れてモミモミ。昨日同様、釜で20分湯煎したら出来上がり!アレンジでチョコチップやココアパウダーを入れて楽しみました。

朝食時には長期保存の非常食 缶パンを試食しました。
(キャラメル・いちご・プレーン・チョコ味)
缶のパンなんて・・・・恐る恐る食べてみると。
意外と美味しい!!
非常食のクオリティの高さに驚かされました。
【プログラム7 ワークショップ】(協賛:株式会社 SNCさま)
セメントについての講習とセメント手形作り
株式会社 SNC 城田 昌泰 先生にお越しいただき、災害復興にも大活躍のセメントについて学び、コンクリートの特性や、作り方、身近に使われているコンクリートについて知る機会になりました。
講習後とミニクイズ後はお楽しみのセメント手形作り!
20分程度で固まる特殊なセメントを使って思い出に手形を作りました。
型に流したセメントを先生の合図があるまでジッと見つめて待機。
GO!の合図で
手形をつけて、ビー玉やビーズを使って飾り付け。
しばらく手を置いて固まるのを待ちます。
「外していいよ〜!」の合図の後、最後に記念の文字を彫りこみました。
あっという間に固まってしまうので、時間との勝負!!!班ごとにせっせとセメントを練って急ぎ足で運んでくださいました。

余ったセメントを型に流し込み
可愛いアイスや猫も作りました。
磁石をつければマグネットにもなりますね。
各々ビーズを埋め込み
名前を彫った子、日付を彫った子、みんなそれぞれの手形が出来ました。
家に帰って、何度も何度も自分の手形に自分の手を入れては「ピッタリ〜♪」と喜ぶ我が子。
そりゃそうだ・・・・
清掃・閉所式
全てのプログラムが無事終了し、来た時よりも美しく!みんなで片付け・清掃を行いました。
閉所式では昨日の「水消火器的当てゲーム」「夜のポイントラリー」の合計得点で表彰式を行い、賞品授与と参加賞を配りました。
賞品は備蓄品
・非常時の簡易トイレ・アルミブランケット・長期保存水・長期保存ウェットティッシュなどなど
参加賞は保存食
・長期保存の栄養補助クッキー・長期保存キャンディー(提供: )
・救急案内マグネット・防災冊子・心肺蘇生法プリント(提供:粕屋南部消防署)
ご提供いただきましたみなさま、ありがとうございました!!!
活動班 1班〜5班



最後はみんなで記念に!

慣れない避難所での2日間
プログラムもびっしりでしたが、楽しみながらたくさん学ぶことができました。
参加してくださった皆様、協力くださった企業の皆様、先生方、
たくさんのご協力、ありがとうございました!!
運営スタッフ あとがき

中央小の子ども達の「未来に繋がる非日常体験」を!
そんなテーマのもと立ち上がった
中央っ子未来プロジェクト
今年で3年目の宿泊型防災訓練。プログラム構想〜準備まで約4ヶ月。会議やリハーサルを重ね、無事に
学校に泊まろう2019!を開催することができました。
お互い顔も知らなかったスタッフもすっかり仲良くなり、楽しく活動することができたのも「できる事を、できる時に、できる人が」を実践できたことが何よりの成功の鍵でした。
会議に全員が揃うことの方が少なかったですが、
工作が得意な人、防災関係のお仕事の人、実際に災害救助の経験のある消防士さん、アウトドアに強い人、行動力に優れた人、家庭的な人、真面目すぎて面白い人などなど、
色々な自分なりに「出来る事」を持った保護者が出会い、企画し、開催。
学校・先生方・参加者・協力企業・PTA OBなどたくさんの皆様の協力のおかげで大成功に終わりました。
出会いに感謝★
これぞ志免中央小学校PTAの活動!と感じました。
来年も開催できたらいいな♪