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学校に泊まろう2018~ふたたび~

2018.11.23〜24日
参加世帯18世帯、41名
防災意識の向上、非日常体験、仲間との協力を目的とした学校に泊まろう!2018
近年の日本で起こっている様々な災害。
いつ我身に起こるかわかりません。
備えるって、どうしたらいいの?
何をもって避難したらいいんだろう?
避難所ってどんなの?身をもって体験しました!
1日目
●支援物資搬入
今年も飯田工務店さん協力で、段ボールや水、食料を持ってきていただきました!

●実践演習
・救命救急講習
・煙ハウス体験
・消火器体験をしました。
煙で充満したテントの中を手探りだけで進んでいくことの不安・大変さを学びました。
消火器は、正しい手順【ピノキオ】
(ピンを抜く・ノズルを火に向ける・気合いを入れ・押す!)を実践しました

●制作ワーキング
・段ボール椅子とパーティションを作成。
段ボール椅子は複数繋げるとベッドにもなります!パーティションは簡易的な壁ですが、実際に夜に体育館で使用しました。
・食器を新聞紙で作成。
新聞紙で簡単に食器を製作し、ポリ袋をかけて実際に夕飯に使用しました!食後はビニールだけ交換で有効活用できます。

●サバイバル調理(夕食)
待ちに待った夕食タイム♫
ご飯はポリ袋に水+お米を入れた袋を沸騰した釜で20分。
カレーもポリ袋に具・水・ルーを入れ揉み、同じ釜に入れて待ちました!
サイドメニューはポテチを使ったポテトサラダ。細かく砕くのに子供たちも大奮闘です。
炊き出しは、アルファ米とカレーです。災害時、水やお湯を入れるだけで炊けるアルファ米に子供たちも興味津々でした!

●夜のアトラクション

 

班に分かれ、校内にある5か所の教室を回るスタンプラリー形式。各教室には災害ミッションが!子どもたちで一生懸命考えてクリアしました。

●就寝準備
制作ワーキングで作ったパーティションを合わせて部屋を作ります。この日の最低気温は4度!
下に段ボールを敷き、その上にマットやプチプチ、アルミシートなど各世帯様々な工夫で寒さ対策!

 

避難所で寝ることの大変さは親子共々、身に染みて感じることができました。

2日目

朝を迎え、子どもたちは、班長さんが前に出て見本となり、元気にラジオ体操。

●サバイバル調理(朝食)
朝食のメニューは
・ポリ袋にホットケーキミックスと水を入れてモミモミ→釜に入れて20分で蒸しパン!
ホットドッグをセットした牛乳パックに火をつけて燃やしてこんがりホットドッグ!

 

どちらも子ども達大喜びでした

●防災ワークショップ
防災士による楽しいトークで楽しく学び、
防災ピクニック(ワークショップ)では、災害が起こった時、「何が本当に必要か」を班ごとに話し合い、様々な意見を交換しました。

2日間の日程は無事終了。
災害はいつ起こるかわかりません。
もしかしたら数年後、明日にでも起こりうる災害。今回の避難所訓練で得た知識が役に立つと思います。
みなさま、ご参加・たくさんのご協力ありがとうございました!

〜PTA会長あとがき〜

 

心に残る場面を2つご紹介させてください。

 

  • 製作ワーキングで

段ボールで椅子・簡易ベッドの製作を指導してくれたお父さんの言葉

「避難所では(段ボールが)十分に行き渡らないかもしれない。

その時は、作ったベッドはお年寄りを優先にしてあげてね」

澄んだ目で一生懸命話を聞く子どもたちへ、心のベースである規範意識を高めるための、自然な声かけに感動しました。

 

  • 夜のアトラクショで
5つの教室を回り、災害ミッションをクリアするスタンプラリー形式。

その一つに、

Q 骨折した人に身近にあるもので応急処置をしてあげよう

 

A ⚪簡易ギブス=雑誌や新聞などを副木に使って骨折箇所を固定する

  ⚪簡易三角巾=スーパーのレジ袋を利用する

というものがありました。

 

正しい資材だけでなく、紛らわしく紐、タオルなども多数置いてあります。

「とりあえず全部試してみようよ!」とチャレンジ精神旺盛な4年生男の子の明るい声にはっとさせられました。

 

そして、あーでもない、こーでもないと悩む子どもたちへ、必要以上の声かけはせずに、温かく見守り、時には適時適切にアドバイスをする保護者の皆さんの姿に感動を覚えました。

 

 

「これぞPTA活動だ!」と心の中で叫びました。

 

紙面のスペース上、2つしかエピソードをご紹介できませんでしたが、形骸化した活動ではなく、子どもたちの、心と体と生きる力を育てるために、何が必要か会員自らが考え、行動に移した当事業。

 

PTA活動の真髄を見ることができた2日間でした。

 

中央っ子未来プロジェクトチームの皆さん、参加してくれた子どもたちと会員の方へ、心からお礼申し上げます